特許調査を外注することに抵抗はありますか?

2026.02.16 | 調査コラム

本記事は、執筆時に調査した内容を元に掲載しております。最新情報とは一部異なる可能性もございますので、ご注意ください。

1. はじめに

「自社の技術は専門性が高いため、特許調査を外注に出すことができない!」
「調査品質が悪いんじゃないか?」
「目的の結果が得られないんじゃないか?」

などなど、お客様から特許調査を外注に出す際に不安のお声を耳にする機会があります。
 これをお読みの皆様の中にも似たような不安があり、特許調査を外注に出すか悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
 そこで今回は、そんなご不安を少しでも解消できるように、私の所属部門でどのように対応しているかなどをご紹介いたします。

2. 不安点とその回答・対応紹介

 実際お聞きする機会があることや、ご不安に思われていると考えられる事例と、それに対するご回答・対応をいくつかご紹介いたします。

2.1 自社の技術は専門性が高く、外部に依頼できない?

 アズテックの全従業員に占める調査員の割合は高く、多くの調査員を擁しています。この調査員のバックグラウンドも様々で、機械系、電気系、化学系、バイオ系などの大学・大学院修了者やメーカーの製造・開発経験者などが在籍しています。
 そのため、その分野に適した調査員が対応することにより、幅広い技術において調査可能です。
 仮に専門性がかなり高い分野や、独自性が高い分野であったとしても、調査対象の特許情報や簡単な調査対象の説明資料などをご準備いただければ、問題なく対応可能です。
 このような今までのご依頼を通した新たな技術・分野の学習や、社内でのトレンド技術の共有会などを通して、私自身も直接的なバックグラウンド分野以外の技術も日々学び、アップデートして、様々な分野の調査に対応しています。

2.2 調査品質に問題はないか?

 「アズテックの調査品質は高い!」とのお声もいただいています。
とは申しましても、実際に調査結果を見てみないと本当にそうなのか分からず、ご不安になることと思います。

 調査品質 ≒ 調査員の能力、調査体制に比例する
と仮定し、調査員の能力などをご紹介いたします。

 調査員の能力を評価する大会として、一般財団法人工業所有権協力センター(IPCC)が主催している『特許検索競技大会』があります。この大会は“特許調査の実務能力”を評価する日本唯一の大会で、電気、機械、化学・医薬の3分野で競われ、上位成績者の表彰や、一定以上のレベルをクリアした場合にゴールド・シルバー・ブロンズの認定が与えられます。

特許検索競技大会とは

 この大会にアズテックの調査員も参加しており、これまでに最優秀賞や三分野ゴールド制覇賞、ゴールドをはじめとし、数多くの受賞や認定を受けています。
 また直近の特許検索競技大会2025において「アズテック調査部」チームが『団体の部』において1位を獲得いたしました。

 特許検索競技大会については過去のコラムでも紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

特許検索競技大会2025 団体の部1位獲得
特許検索競技大会2024
特許検索競技大会2022 ゴールド認定者に訊く!
特許検索競技大会2022 参加します!

 他にも、特許検索の国際大会である「Patent Olympiad 2024」にて、アズテックの調査員が出場し、日本人トップのSILVER(第2位)を獲得しました。

特許検索の国際大会「Patent Olympiad 2024」にてSILVERを獲得しました
Patent Olympiad 公式サイト

 さらに、調査員のなかには弁理士資格を有する者もおり、有資格者による鑑定業務なども可能です。

 以上のように、競技会の上位成績者や有資格者などが調査員や品質管理者を務めています。
 また、社外の知財関連の研修・教育を受け知識のアップデートを行うだけでなく、社内においても勉強会などを行い、私の所属する部門では最新技術・トレンド技術の学習や、知財知識・調査手法の学習・アップデートを行い、調査員の能力向上にも日々努めています。
 これらによりアズテックでは、高い品質の調査サービスを提供していると私は考えています。

2.3 目的の結果が得られない?

 特許調査を行ったが、
「ほしい結果が得られなかった」
「目的の情報がまとまっていない」
「思っていた報告書と違う」
こういうことをご経験されたことはございませんか?

 当然、無効資料調査などで本当に先行技術が存在しない場合などは、目的の結果(無効化資料)をご報告することはできません。
 しかし、コミュニケーションエラーによる望まない調査結果となることは、防ぐことができます。
 私の所属部門では多くの調査で「ご発注前のお打合せ」、「基準書」(調査範囲や調査基準などを定めた調査の仕様書)提示、「中間報告」(母集団の一部をスクリーニングした報告書)を経て「納品」(最終報告)を実施しています。
 ご発注前の「お打合せ」にて調査目的や調査仕様についてのヒアリング・すり合わせを実施し、それを踏まえ作成した「基準書」(調査仕様書)でも、内容のご確認やすり合わせを行い、ご納得いただいたうえでご発注いただいております。
 ご発注後の「中間報告」では、実際の母集団の一部を調査した段階でご報告し、その内容を元に調査基準の認識ズレの微調整を行ったり、調査設計時に想定していなかった事態や判断に迷った文献のご相談などをさせていただいています。
 これらを経たうえで「最終報告書」を納品しています。

 このように、私の所属部門では各段階で積極的なコミュニケーションを通して調査を進めておりますので、コミュニケーションエラーにより望まない調査結果となることを低減しています。
 さらに、事前にご共有いただいた調査資料から、より最適な調査提案ができるようにお打合せ前に社内で事前検討会を行ったり、コミュニケーション能力を向上する勉強会を実施するなど、望まない調査結果とならないように、より努めています。

2.4 調査費用が予算と合わない(費用対効果が良くない)

 特許調査の外注を検討したが見積額が予算に合わず、調査を外注に出せなかったなどのご経験はございませんか?またそれらの経験から、コストパフォーマンスが悪い印象など持たれていませんか?
 一般に調査したい技術や範囲が広くなればなるほど、分析・分類したい項目が多くなればなるほど、母集団規模が大きくなったり、分類・分析工数が増えたりし、調査費用が高額になる傾向があります。
 そのため「せっかく調査するのだから、○○も」と、アレもコレもと広げてしまうと調査規模がどんどん大きく、複雑になり、費用が高額になってしまいます。
 そればかりか無暗に調査範囲を広げてしまうと、本来一番調査を行いたかった部分の調査がおろそかになり、せっかく高い費用をかけて調査を行っても、満足の行かない結果になってしまう恐れもあります。
 時には大規模な調査も必要ですが、私の所属部門では、お客様の目的や用途、スケジュール、ご予算、調査の重要度などをお伺いし、それに応じて調査仕様などをカスタマイズしてご提案をさせていただいております。
 これによりコストパフォーマンス良く調査を行うことも可能です。

 また、中小企業様が活用できる助成制度も用意されております。詳しくはこちらをご覧ください。

中小企業、スタートアップ事業者への知的財産活動支援
特許調査や出願に使える補助金、助成金

2.5 情報漏洩(情報セキュリティ)に不安がある

 昨今情報漏洩やサイバー攻撃などのニュースを耳にします。情報セキュリティについても当然気にされる項目ですので、簡単にご紹介いたします。
 アズテックでは以前より、お客様からお預かりした情報の管理をはじめ、情報セキュリティには気を使っておりますが、その管理体制を客観的に示すため2012年10月に『情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)』の国際規格「ISO/IEC 27001」の認証を取得しています。以来その管理体制に基づき、情報の管理や定期的な社内教育を実施しておりますので、どうぞご安心ください。

 こちらについては過去のコラムでも紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

アズテックの情報セキュリティ体制
セキュリティ対策のための意識作り

3. おわりに

 上記にご紹介した通り、アズテックでは調査品質、コミュニケーションを重視した調査サービスをご提供しております。
 特に上記「2.3」、「2.4」 のように、お困りごとに応じた調査提案も行っております。特許調査に関するご相談がございましたら、 是非ともお気軽にお声がけください。

調査2部 森

お問い合わせ

知財調査に関するご相談、当社の事業内容についてのお問い合わせは
こちらのフォームより、お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

アズテック株式会社 調査コラム

当コラムでは、特許調査や技術分析に強みを持つ調査会社として、皆様のお役に立てるような情報を配信していきます。当コラムや調査のご依頼に関するお問い合わせはこちら